2年前の作品なんやね。劇場公開時は否定的な意見も多く、そんな意見の中観に行かずでした。
しかし、テレビ放映を観て、当時の私の行動を悔やみました。
めちゃくちゃおもろかった。
視聴率も32%。だれが否定的な意見言ってたの?って感じ。

ストーリー展開は、なんかぼやけた感じで、原作を読んでる人にとっては親しみやすいんだろうなというのはあった。
しかし、そんなことは関係ない。
今回はストーリーというよりも、原作を読んだ宮崎駿が描きたいエピソードを映像化した。ということに注目すべきである。

全編通してみると、本作はただ映像化したかったんやろなあという感じです。
それが私には心地よかった。
なんか何も考えず、ただ宮崎駿の世界に浮遊している心地良さ。
そんな風に感じながら観れた人にとっては、本作は宮崎アニメの中でもベストと唱える人も少なくないと思う。私はその一人。

ソフィーを演じた倍賞千恵子が、老婆だけではなく、少女の声もやってたのは、冒頭からびっくりした。
「これは無理あるやろ〜」って思って観てたら、もう最後にはそんな違和感なかったね。
慣れと言えばそれまでやけど、率直に感じたのはやはり女優はすごいなあということ。
ソフィーは感情の動きで、老婆の姿から若干若い婦人になったり、頭が白いだけで顔は少女のソフィーであったりと、感情により変化する姿に声を合わせていくのはやっぱり倍賞千恵子ぐらいの女優でないとあかんかったんでしょうと納得しました。
微妙な変化を、職人技で魅せられた。

宮崎作品は声優に俳優を使いますが、結構これは好きじゃなかった。
声優は声優でやったほうが、作品が俳優に引っ張られなくていいと思う。
しかし、今回はすばらしかった。
なかでもキムタクのハウルは鳥肌ものやった。
こんなにいいとは思わんかった。普段のちょっとふてくされたような演技をするのかと思いきや、キムタクとはわからん声優ぶりに脱帽。
あの声のような演技を普段してくれたら、われわれみたいなアンチジャニーズも一気に取り込めるのに・・・・。

他、カルシファー役の 我修院達也、マルクル役の神木隆之介もよかった。
我修院達也は宮崎監督に好かれてるねえ。たしかにうまかったけど。
神木隆之介は大人になって駄目になっても、声優で喰っていける。
でも声変わりあるから、どうだろう。

ハウルの呪いを解く方法がわかるシーンは、なんか「千と千尋の神隠し」にもあったようなシーンやったけど、泣けた。
そこからはもう観てる側も、作中の主人公たちと同様に、もう終わってしまうちょっとした冒険への未練、これから始まる生活への期待を一緒に感じながら、しばし至福の時を過ごせた。

最後にハウルとソフィーがキスしてるシーンなんて、映画史上には残らんけど、私の映画鑑賞史上には上位に食い込むね。
私がニューシネマパラダイスの映画技師なら、このシーンは絶対入れます。
たかがアニメと言われたらそれまでですが、
あのキスは少女から大人に一歩踏み出した瞬間であり、なんか切ないが少女からの旅立ちを感じさせます。
そんな瞬間を見た気がします。
宮崎アニメの少女は、世の男性の理想に近いのでは・・・。

最近公開された超大作達には期待を裏切られていただけに、本作は非常に満足度が高かった。
久し振りにオモロイ映画を観た。
満足度
★★★★★(満点は★5つです。)
宮崎駿監督の次回作は予定あるんかなあ。 →
「ゲド戦記」がヒットすれば・・・ →
息子に負けじと造るかも。 →













